平塚奈菜デビュー作「No.7」レビューその5(竹書房、安倍雄治監督)
さて今回は、これまでさんざん引っ張ってきた平塚奈菜さんデビュー作での会心の演技「アイス舐め」をレビューします。
差し棒で肢体を愛撫された平塚さんの前に、ピンクの棒アイスが登場。平塚さんは「食べていいんですか?」と尋ね、嬉しそうに食し始める…のですが。
(いずれも第8チャプターから)
↑冒頭の柔らかな笑顔から一転、平塚さんは目をとろんとさせて棒アイスに口を開けながらノーハンドでくわえんとにじり寄ります。これは既出である飴舐めのときにはなかったアプローチで、私が初見の際にまずここで度肝を抜かれたものです。
(いずれも第8チャプターから)
↑平塚さんはアイスを手に取らず、前傾姿勢をキープしながらくわえだします。
ここでまず指摘すべきは、視線の使い方でしょう。たいていのグラドルがアイスや飴を舐めるときというのは、舌の使い方に若干の差はあれど、目の動きは基本的にカメラを見ています。この傾向は「No.7」以前も以後も続いている普遍的なものです。
しかし平塚さんはカメラから目線を切り、うつむきかげんにアイスを吸い込みます。かと思えば面(おもて)を上げてカメラを見、上目使いを利かせて「プチュ」と音を立てながらアイスから口を離します。目線を切る→カメラ目線のパターンを繰り返しながらピンクの棒を堪能する平塚さん。無言で舐めている合間に「フン…」というかわいらしい鼻声を漏らすその姿に、BGMのない無音の空間と相まって臨場感あふれるエロスを感じることができます。
(いずれも第8チャプターから)
↑ここのターンでは、新たに首の動きが加わります。平塚さんは首をリズミカルに左右に振りながら、獲物を狩るようにアイス舐めに挑んでいます。見切れるカメラ目線の目が非常に妖艶ですね。
この演技は当時、個人的にインパクトありました。昔も今もなかなかいないんですよ、首を動かしてアイスや飴を舐めるグラビアアイドルの人って。なぜ少ないのかは今もってハッキリ分かるわけではありませんが、こうしたレアな演技を平塚さんはデビュー作で難なくクリアしてみせたわけです。すげえ新人だったなと今さらながら実感させられますね。垂直に立った状態のアイスを頬をすぼめながら吸い込むショットも、やはりハイレベルでした。
(第8チャプターから)
ここは見返してみて、6年たって初めて気が付いたシーンですが、平塚さんは首を振りながら棒アイスの側面に歯を立てています。カメラ目線と相まって、改めてドキリとさせられるショットです。
(いずれも第8チャプターから)
↑激しい吸い込みと首を有効に駆使しての棒アイス側面舐めなど快調な演技を見せる平塚さんの前に、新たなアイスが姿を現しました。
1本目とはタイプの違う、幅広のチョコバニラ系。「これも食べていいんですか?」と尋ねる平塚さん。「オオ…」と感嘆の声を漏らしたのにはどのような思いがあったのでしょうか。ここから彼女は、さらなるアイス舐めのポテンシャルを見せつけていきます。
(いずれも第8チャプターから)
↑いとおしそうに頬をすぼめながら第2のバニラアイスをくわえ込み、アイスを離した後はカメラを意識しながら意味ありげな舌舐めずり。カメラ目線をキープしながら再びのバニラアイスくわえ込みと、この辺の演技はハイレベルな安定感を感じさせます。
(いずれも第8チャプターから)
↑と、ここでいきなりのカメラワークチェンジ。平塚さんの表情も下から見上げるカットになったことで、よりセクシーになった気がする。そうした視聴者の印象に応えたかのように、平塚さんはさらにワイルドなアイス舐めを敢行。体勢を下げ、舌を突き出してアイスの側面を舐め上げてみせる。一瞬であるが舌裏で舐めるショットもあり、彼女の技術の確かさには唸らされる。
(いずれも第8チャプターから)
勘のいいブログ読者なら気付いているかもしれない。
「あれ、ピンクの棒アイスの方ほったらかしにされてね?」とw
実際は20秒くらいの間隔ですがね。でもやっぱ長いかな。
画面の右側で、まるで「オレのも舐めてよ」もとい「オレも舐めてよ」と自己主張するピンクの棒アイス。そんなピンク棒アイスに「まあ焦るなって」といわんばかりに平塚さんはパフォーマンス。髪を悩ましくかき上げ、ワイルドに舌を突き出しながらピンクの棒アイスに挑んでいく。
(いずれも第8チャプターから)
↑このターンはとにかく平塚さんの表情がセクシー。ローアングルで見上げるていで、交互に2本のアイスにかぶりついていく。カメラなどかまわないかのようなうつろでエロい視線、左手で髪をかき上げる仕草がエロスを倍増させていく。
(いずれも第8チャプターから)
カメラワークがローアングルから上からのものに切り替わる。平塚さんは勝負所を悟ったかのように、アイス舐めに没頭。上目使いと目線を切る、このパターンを有効に活用しながら2本の棒アイスを交互に、そしてリズミカルにしゃぶってみせる。この辺のシーンの醸し出す臨場感たるや、まさにクライマックスという感じだ。
(いずれも第8チャプターから)
2本の棒アイス舐めもいよいよ大詰め。平塚さんは総仕上げとばかりにカメラから目線を切ってバニラアイスをしゃぶる。口を離してかわいく舌舐めずりをし、ピンクの棒アイスをカメラ目線で吸い上げる。
2本の棒アイスは役目を終えたと言わんばかりに、平塚さんの前からそろってフェイドアウト。デビュー作とは思えない平塚奈菜のアイス舐めは一見唐突な形で終了する。当初のピンク棒アイス出現から、このラストまで所要時間は2分15秒だった。
平塚さんと同じくアイス舐めで名を上げた伊藤えみの出世作「Graduation」(竹書房、上村知之)でのアイス舐めが所要時間約6分だったことを考慮すれば、いささか短時間だったという客観的事実は残る。しかしそのような短時間であっても、これだけ視聴者に衝撃を与えたという点で、改めて平塚さんのアイス舐めはアイドルDVDの歴史に残る名演だったということを強調しておきたい。
もう6年も前のDVDではあるのだが、平塚さんがデビュー作で見せたアイス舐めの技術の高さについては今も色あせることはないと確信する。とにかく時間を持て余すということがない。目線の使い方、首の使い方、舌の使い方、すべてがハイレベルだと思う。そうした土台があったからこそ、平塚さんは4年のブランクがありながらも昨年グラビア復帰を果たし、DVDがAmazonランキング1位を奪取できたのだろうというのは、果たしてうがちすぎだろうか。
日付は1月28日。DVDショップの店頭にはぼつぼつフライング的に平塚奈菜の最新DVD「30+α」(シャイニングスター、加納典譲監督)が並ぶだろう。
市井の人々が偶然このブログ「平塚奈菜1位の会」にアクセスして、平塚奈菜さんに興味を持って「30+α」を購入する運びになれば、私としてはこれ以上ない僥倖であります。この記事が、平塚さんのブレイクへの微力となれば幸いです。