平塚奈菜「No.7」(竹書房、安倍雄治監督)レビューその3
さて、ブルーレイ版も発売が決まりAmazonDVDランキングをにぎわせている平塚奈菜さん。その話はまた後でするとして、今回はデビュー作「No.7」で初披露した飴舐めについてレビューしようと思います。該当チャプターは第4チャプターの「イチャイチャしよ」。
(第5チャプター冒頭の本人直筆イラスト)
冒頭、彼氏視点のカメラはソファにもたれて既にポップ飴をほお張っている平塚さんをとらえます。平塚さんは彼氏(カメラ)を大して気にも留めず手持ちのポップ飴を堪能。特に舌使いを披露することもなく、口に含む動きとタンクトップの豊満なバストの接写という比較的地味な出だしではあります。
(第5チャプターから)
しかしここからストーリーは動きます(と言うほど大げさな話じゃありませんが)。カメラの外から新たなポップ飴がフレームイン。平塚さんは「何それ?くれんの?」と飴玉ににじり寄ります。しかしさっきまで舐めていたものとほぼ同一の形状のものに「何それ?」はちょっと違うくねと思わんでもないですがw
(第5チャプターから)
しかしノーハンドでくわえこもうとする平塚さんに対し、飴玉は無情にも後ろに引っ込め、なかなか味わわせようとしない。この手の「飴やアイスをなかなか舐めさせない」という演出は、「No.7」をリリースした2010年前後の定番と言っていいほど多く見かけた。ただ近年はその手の手法はかなり減少し、じっくり舐めさせる傾向になっている。
ともあれここでなかなか2本目の飴にありつけない平塚さんは、いったんソファにもたれて「そういうことするんだ」とすねる。このリアクションは、それはそれでかわいらしいが、そこまですねなくてもと正直思うw
(第5チャプターから)
すねた平塚さんの前に、再び飴玉がフレームインして第2ラウンド開始。飴側のじらし戦法(?)も今回はそこそこになったのを幸いに、平塚さんはひざまずきの姿勢でかぶりつく。ただくわえ込むにとどまらず、「ハッハッハッ」とさかったような声を上げたり、飴玉を待ちきれないかのように舌を左右に振りたくったり。見下ろすようなアングルでタンクトップの豊満な谷間と開脚座りした股間を印象的に収めるカメラワークにも、非常に秀逸なものを感じる。口元のアップから唐突に差し込まれる平塚さんの流し目の表情も、エロさがあっていい。
(第5チャプターから)
そうこうしているうちに平塚さんは体勢を変更。ひざまずきから四つん這いへと移行し、さらにポーズは挑発的なものに。ポーズに対応したかのように、表情も流し目を強調した憂いを帯びた色気あるニュアンスのものに変貌していく。この辺は当時新人ながら平塚さんの対応力の高さにうならされるところだ。
飴舐めの演技であるが、冒頭からの激しい左右の舌振り、舌先を突き出しての飴玉に先端こすりつけ以降は特に目立った動きはない。その代わり首をナチュラルに振っての滑らかな飴くわえを披露してみせる。
飴舐め、アイス舐めと一口に言っても(洒落ではないw)、その演技パターンはさまざまにある。ひたすら舌を上下に動かして舐めるとか、ほおをすぼめて口に含むのは基本的な動作と言ってよい。
しかし平塚さんは、デビュー作で既に首を軽快に左右に振って飴玉を堪能してみせる。こうした動きは絵面に変化をもたらして見る側に「おっ」と思わせるものがあるが、なかなかデビュー当初からこういう曲線的な演技をできる人は少ない。その点でも平塚さんの飴舐め演技は突出したものがある。あと飴玉を舐める過程で、飴舐め演技定番の「糸引き」をきっちり成功させている点でも平塚さんを評価したい。
このチャプターで、飴を舐めようとしても舐めさせてくれない「じらし」の時間を除けば、平塚さんが飴を色気たっぷりに舐めた時間は正味50秒ほど。その点ではあまりの短時間といううらみこそ残るが、ひざまずきから四つん這いへのポーズ以降といい、左右の舌振りたくりといい、緩急つけて見せるエロい表情といい、平塚さんの確かな実力を感じ取れることができると思う。それを踏まえても、この後目にする棒アイス舐めは当時目撃して衝撃以外の何物でもなかったかけだが。
次回はアイドルDVDの歴史に燦然として輝く平塚奈菜の棒アイス舐め初披露について書くとしよう。