平塚奈菜「No.7」レビューその2(竹書房、安倍雄治監督)
さて1月30日発売の平塚奈菜最新DVD「30+α」(シャイニングスター、加納典譲監督)。Amazonランキングでは、実は長らくアダルトカテゴリに配置されておりました。まあ前回の「30」も最初はアダルトカテでしたし、縁起がよい、吉兆ととらえることもできるでしょうか。
ともあれきょう10日午後2時半すぎ、Amazonの売れ筋DVDランキングをチェックしたところ「30+α」は売れ筋ランキング86位、新着ランキング41位に登場していました。
気になるジャケット画像ですが、まだアップされていない状態。いわゆる白画面でランクインした作品に限れば「30+α」が売れ筋、新着どちらもトップでした。
早くジャケ画像がアップされてほしいものですが、一応Amazonランキングは幸先の良いスタートを飾ったと思います。続報が待ち遠しいですね。
さて、6年前にリリースしました平塚さんのデビュー作「No.7」。レビュー2回目の今回、飴舐めやアイス舐めの場面をやろうと思いましたが変更します。短いオープニング(前回参照)の後の第2チャプターで、平塚さんは冒頭から非常に印象的な演技に挑んでいました。
(「No.7」第2チャプター冒頭のイラスト)
舞台はビーチ。赤いビキニで振り向いた平塚さんは、手だけ出てくる主観映像の恋人らしき男性に日焼け止めを塗るよう頼みます。最初は指示通り背中に日焼け止めを塗っていた彼の両手は、やがて背後から肩越しにバストの方へ。何食わぬ手つきでバストのマッサージを始めます。
(チャプター2から)
当然平塚さんは驚き怒る…と思いきや。
「うん、そう。そこもちゃんと塗ってね」
(チャプター2から)
「イテッ!」
画面の外から指導が入り、差し棒で頭を叩かれる平塚さん。この作品は平塚さんに「女性らしさ」を教えるという内容なのですが、まあ突然の胸タッチにも冷静に対応する平塚さんも男前な感じがしてちょっと好感持ちますがね。個人的には。
そしてTAKE2。再び肩越しからのイレギュラーな胸タッチ。「いいよ、そこは自分でやるから…」と戸惑いながら拒否する平塚さん。しかし両の腕はかまわず彼女の胸をまさぐる。「だからいいって…」と平塚さんは訴えるが、彼氏は調子に乗って胸をつかむような手つき。そしてリズミカルに胸を揺らしだすさまが接写され、平塚さんは苦笑いを浮かべる…というシーンだ。揉まれてビキニの下にも胸の谷間ができている、というマニアックなショットも収められている。
(第2チャプターから)
この場面終わりでまだ本編は開始3分。
2時間サスペンスなら、開始早々殺人事件が起こったような濃厚な出だしだ(どんなたとえだ)。このように日焼け止め塗りやマッサージのていで、謎の腕がグラドルの胸を背後から揉むという演出は、現在ではかなりポピュラーな手法となっている。平塚さんの4年ぶりのグラビア復帰作「七色の恋」(ギルド、ノムラヨシキ監督)でも、マッサージのシーンで背後から彼女の胸を揉み、揺らすシーンがある。
(「七色の恋」第9チャプターから)
しかし「No.7」は何度も書いたように、2010年の作品である。発売月は2月だったので、おそらく撮影は2009年の秋ごろ。背後からの胸揉みなんて、当時は非常に珍しい演出だった。私もこの作品で「え、いいのかよ」とその斬新な手法に驚いたものだ。
もちろん「No.7」での「背後から胸揉み」演出がIV界で最初に行われたものかは分からない。しかしこれを開始3分で惜しみなく見せてしまうあたりに「こりゃすごい作品になるぞ」とリアルタイムで観賞した私は、そういう確信とも予感ともつかぬ思いを抱いたのである。
次回は今度こそ平塚さんをスターダムに押し上げた飴舐め・アイス舐めのレビューを行う。まずはチャプター的に先に出てきた飴舐めの方だ。