平塚奈菜「No.7」レビューその1(竹書房、安倍雄治監督、2010年)
さて、旧年中に宣言していた通りに、平塚さんの新作DVDを盛り上げるため過去作品のレビューに取りかかろうと思います。まず対象となるのは彼女の衝撃のデビュー作「No.7」です。
実は5年前、既にレビューを書いてはいるんですが、今回キャプ画像を交えて改めてレビューしてみようと。とりあえず新鮮な気持ちでやろうと思います。
(平塚奈菜1stDVD「No.7」表裏ジャケット画像)
さかのぼること6年前、元「王様のブランチ」リポーター、という肩書を引っ提げてグラビアデビューを果たした平塚奈菜。1st作品となる「No.7」ですが、チャプターごとにちょっとした仕掛けを施しています。
それは各チャプターの冒頭に自画像をアップしていること。各チャプターの衣装に対応しているカットですが、これがなかなかに玄人はだしのタッチだと私は思います。
(平塚奈菜「No.7」チャプター1から)
たとえば第1チャプター(ダイジェスト映像を省略したまま本編に入っており、この点自体も2010年当時のIVではかなり異例)ではスーツ姿の平塚さんをそのままイラストに描写しています(ジャケットは脱いでいますが)。いわゆる「萌え絵」とは一線を画した、等身が現実の女性に近い写実的なイラストの腕を披露しています。
ちなみに第1チャプターでの自己紹介で、平塚さんは嫌いな食べ物を「そば」と告白しています。これは個人的に異議を唱えたいw日本人のソウルフードやで!オレ昼食で1日1回は食してるし!!w
この自筆イラストは先にも述べたように各チャプターで披露している。全部紹介するのもなんなんであと2チャプター分のアップに限定するw
しかしイラストのうまいアイドルってテレビ的に重宝されるポジションではある。メジャーどころで言えば中川翔子や加藤夏希。平塚さんと同じグラドルで言えば吉木りさとか。吉木は漫画家志望という自身の経歴もあってアニメ周りの仕事ももらっているが、平塚さんはそういう仕事をもらった記憶が私には一切ない。そういう運のなさも平塚さんらしいと言えばらしい…と書くと身も蓋もないか。
(平塚奈菜「No.7」第2チャプターから)
(平塚奈菜「No.7」第3チャプターから)
チャプター冒頭ではイラストのアップと同時に平塚自身のナレーションが入る。第2チャプターなら「彼と海に来たんだ!」、第3チャプターなら「一緒にテニスしよっ!」というふうに。随所にインサートされる平塚の鼻にかかったハスキーな声が、個人的にはセクシーに聞こえていい。
1月発売の新作「30+α」(シャイニングスター、加納典譲監督)に興味を持った御仁は、ぜひ予習として処女作である本作品を観賞していただきたい次第である。
さて、次回以降は平塚さんを一躍グラビア愛好家の間でスターダムに押し上げたアイス舐め、飴舐めの演技についてレビューするとしよう。